アイスティー大好き_組み込みエンジニア

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「チャーム」は仕事を円滑に進めるために大事です

最近読んだ本

最近読んだ本に、高松智史さん著作の「変える技術 考える技術」という本があります。

仕事をする上で、

組織の中でどうふるまうべきか、

仕事をどのように進めていくか、

どういうふうに人と接するべきか、

何が自分の成長につながるか、

そういったことが詰まった内容でした。

ユーモアたっぷりかつすぐに実践できる内容が盛りだくさんで、どんどん読み進めていくことができました。

 

 

チャームについて

その中で僕がハッとしたのは第2章の

"なにがなくとも「チャーム」"という章です。

チャーム=人から可愛がられる能力が大事だ、という内容です。

そんなの当たり前じゃんと思うかもしれませんが、これを技術として客観的にとらえて自身のふるまいを見直すというのは面白いなと思いました。

 

要は主に目上の人に接するときに自分がどのようにふるまうのがよいか、なにがNGか、ということが書かれているのですが、いままであまりチャームを重要視していなかった僕としては耳が痛い内容でした(笑)

 

僕はあまり社交的なほうではないし、人当たりもよくない(どちらかといえば不愛想?)なので、チャームを身につけるという発想すらあまりありませんでした。

しかし、この章を読んでいて普段の仕事でこういうことある~ってたくさん実感しました。

 

チャームのない僕のプロジェクトの若手

例えばこの章では「言葉遣いに気をつけろ」ということが書かれています。

目上の人に相談などをして意見をもらったときに「参考にします」と言ってしまうのがNGだ、とかです。

意見をあげた側からすると「参考ていどにしか受け止められていないのね・・・」と微妙な気持ちになってしまいます。

せっかく時間を割いて聞いてあげたのに・・・と思ってしまいます。

 

これ、僕の所属するプロジェクトのある若手にがっつり当てはまっていると感じました。

彼は一見人当たりが良さそうに見えるのですが、少し話すと「ん?」と思うところがちょくちょく出てきます。

例えば、

わからないことがあって質問してくることがありますが、まずそれがすごい急かすような口調なんですよね・・・。

 

チャームのない若手「すみません、今お時間大丈夫ですか?(棒読み)」

僕「大丈夫だよ」

チャームのない若手「(被せるように)はい!あのー○○なんですけど・・・」

 

といった感じです。

まあ忙しくて急いでいるのかもしれませんが。

それで答えてあげると

「ああ。なるほど!わかりました、ありがとうございます。」

と言ってせかせかと切り上げようとします。

そして、そのあとで会った時にお礼とか報告もありません。

 

「あの件ですが、おかげさまでうまくいきました。ありがとうございます。」

とか言ってくれるとこちらとしても「答えてよかったな」と思うところですが、素知らぬ顔をしています。

 

まあチャームに関しては僕もあまり人のことを言えたものではないのですが(笑)

僕自身もっとチャームを身につけなくては、と思いました。

 

チャームの化け物のような僕の後輩T

それに対して僕の仲の良い、同じ組み込みソフトウェア部門の後輩Tは非常にチャームがあります。

彼は明るく人当たりがよく、ユーモアのセンスがあり、何より目上の人への礼儀もしっかりしているため(おまけに仕事もできる!)、リーダークラスの人たちからもとてもかわいがられています。

僕も彼のことがとても好きです。

最近あったエピソードでは、こんなのがあります。

 

  • 彼が所属しているプロジェクトの製品で仕様上の問題が発生した。
  • 元はといえばメカ的な問題だが、メカ的な変更をするのは時間的に厳しいという流れになった。
  • そこでソフトウェア制御で問題を回避したい。
  • とはいえその仕様変更も容易ではない。

 

まあ、わが社の組み込みソフトウェア屋さんが受けるいつもの災難です(笑)

会議でそういう流れになりかけた時に、リモートで参加していた統括マネージャー(とても偉い人)が「メカでなんとかしなさいよ」と言ってくれたそうです!

組み込みソフトウェア屋さんからしたらとてもありがたいお言葉ですね。

 

しかし統括マネージャーもいつもそう言ってくれるとは限りません。

統括マネージャーも後輩Tのことをかなりかわいがっています。

だからこそ助け舟を出してくれたのかもしれません。

話はそこで終わらず、後輩Tはしっかり統括マネージャーにお礼を言っています。

統括マネージャーはその時リモートで会議に参加していたので、チャットでのお礼ですが、このようなやりとりだったそうです。

 

後輩T「さっきの件、感動しました。ありがとうございます。」

統括マネージャー「え、なにが」

後輩T「ソフトウェア制御でなくメカで解決するように言ってくれたことです。本当に嬉しかったです。」

統括マネージャー「ああ、あれね。全然いいよ。まあウマ娘やりながら会議聞いてたけど」

後輩T「www」

 

という感じです。(話で聞いた限りなので原文ではありません)

すばらしいやりとりですね。

まず何より「感動」というキーワードを入れられるのがすごいです。

僕ならできません(笑)

でもこれだけ感謝されれば統括マネージャーもぜんぜん悪い気しませんよね。

多少オーバーなくらいがいいんだなと思います。

なかなか恥ずかしかったり気後れしてしまい、ここまでできませんが、これができる後輩Tはやはりチャームの化け物だなと感じました。

 

組み込みソフトウェア屋さんこそチャームを身に着けるべき

後輩Tはそのたぐいまれなチャームによって、たぶん最年少で製品の組み込みソフトウェア設計リーダーを任された実力者です。(もちろん仕事もできますが)

わが社の組み込みソフトウェア屋さんを見回してもなかなか異質な存在だと思います。

わが社のソフトウェア屋さんは従来のイメージどおり、チャームに優れた人はほとんどいません。

みんな黙々と作業をすすめる寡黙なタイプが多いです。

ざっくばらんに言えばコミュ障というか・・・。あまり他部署と関わらないタイプの人が多いです。

しかしこのままではダメだと思います。

わが社は開発プロセスがとても脆弱で、度重なる仕様変更や無茶なスケジュールが多発します。

そんな中でも開発を進めていくには黙々とがんばるだけではダメですよね。

それでは仕様漏れやスケジュールの位相が合っていないなんてことが頻発してプロジェクトが崩壊してしまいます。

チャームを駆使して他部門から気に入られないといけません。

それによってどんどん情報を得たり、他部署からフォローしてもらったり(時にはフォローしてあげたり)しながら進めていかないことには立ちゆきません。

 

僕もいままでそんなにチャームについて重要視していませんでしたが、

これを機にチャームを身に着けることを意識しようと思います。

チャームに活路を見出しましょう!