転職エージェントが書いた転職本|失敗しない面接&キャリアアップするなら
転職の本を買って読んだ
「成功する転職面接」という本を読みました。
(末永雄大さん著)
なんとなくAmazonで目についたから買いました(中古)
というのも当然ながら私が転職を考えているからです。
転職したい理由はいくつかありますが、大まかに言えば「忙しすぎ」「待遇が納得いかない」「スキルをもっと身に着けたい」あたりですね。
こちらの本のコンテンツとしては、主に2つの編に分かれていて、
それぞれ「準備編」と「本番編」です。
なお、面接対策のようなタイトルの本ですが、実際にはそれまでの「準備」が大切だ、という主張の本です。
大変参考になりました。
準備編
準備編では
・戦略の立て方
・自己分析の方法
・情報収集の仕方
の3章にわかれています。
今回はその中の「戦略の立て方」について復習も兼ねて書きます。
戦略の立て方
転職の起源を言語化すること
誰でも転職を考える人は、なにかしら現状の不満があるものです。
そこがトリガーとなっているのだから、それ自体を否定する必要はなし。
しかし、現状の不満だけで動いては失敗する可能性が高い、と書いてあります。
不満をしっかり言語化していない状態で転職活動を始めてもどこかでつまづくということですね。
色んな会社を調べる中で、自分の軸がないと「何を基準に選べばいいんだろう・・・」と迷子になってしまう。
いざ面接に挑んでも「なぜ転職しようと思ったのですか?」や「弊社への志望動機は?」といった質問に一貫性を持って答えることができない。
内定をもらっても身近な人や上司に引き留められて、結局内定を蹴ってしまうかもしれない。
転職して新しい会社に勤め始めても「思ってたのと違う・・・本当に自分がやりたかったのはこれじゃないのかも・・・」と後悔してしまう。
転職活動にはこういった危険性があるので、それを見越して準備が必要ということですね。
在職者は時間がない
基本的に仕事をしている人は日常的に時間が足りないですね。
その中からさらに転職活動時間を捻出する必要がある。
これはなかなかハードなことです。
転職のきっかけが「現状からの脱出=ネガティブな理由」となるのはきわめて自然なこと。けれども、それだけを目的に転職活動を行っても失敗する。
転職活動の現状を知ったり、転職活動における自分自身の軸を見出したり、といった「準備」が必要となる。
中途採用はエントリーの段階ではじかれる
新卒採用とは異なり、中途採用はいけるルートがかなり決まっている(=ほかのルートにはいけない)。
どんな業種・職種にも転職できる、そんなことは絶対にありえません。。。
新卒採用とは比べ物にならないくらい、厳しく狭き門です。
だそうです。
ま、まあそうですよね。
転職サイトに登録すると、眺めているだけで色んな職種があるし、「面談受けませんか?」というメッセージが来たりしてテンション上がってしまいますが、現実は厳しいようです。
ちなみに私は組み込み系ソフトウェア開発者ですが、AI系とかクラウド系とあかWEB系とかの業種から誘いがあります。
でも冷静に考えて業種が違うから厳しいですね。
少なくとも今と同じ給料で、というのはまったく望めないです。
もしも違う業種に転身したいのなら、何度か転職を重ねる中で必要な肩書やスキル、経験を身に着けていく必要がある(=「ハッシュタグを手に入れる」とこの本では表現しています)とのこと。
20代と30代の転職の違い
20代の転職活動の場合、それまでとは異なる業界への転職希望が大半を占める。
30代になると、それまでと同じ業界への転職希望割合が増える。
転職する側は「業界での知識や経験を売る」から。
企業側は「業界での経験や知識を買う」から。
30代の転職者は即戦力となることを期待されています。
自分のニーズと合致する企業をうまく探し出す必要がある。
戦略を練らずになんとなく転職活動を行ってしまうと、面接で難しい局面に直面したときに、乗り越えることができません。
だからこそ、しっかりとした戦略が必要。
10年後のありたい姿を具体的に想像しろ
- 10年後にこうなりたい、という望みをできるだけ具体的に言語化して想像する。
- そこから今の自分に足りてないものを認識して、なりたい姿とのギャップを浮き彫りにする。
- ギャップを埋めるためのアクションプランを作る。
- それがかなえられる企業を目指す。
「今後(例えば10年後に)自分がどんな1週間を過ごしていたいか?」
なかなか想像するのが難しいですね。少なくとも僕はそうです。
すでに結婚していますが、まだ子どもはいません。
持ち家もありません。
10年後だと42歳です。
うーん、以下のような感じですかね。
<仕事>
- IT系のスキルを組み込み系以外でもつけたい
- 部下の面倒も見つつ、自分でも手を動かしていたい
- リモートでのんびり働きたい
- 仕事ばかりにかかりきりになりたくない
<プライベート>
- 家を持ちたい(自然豊かな今と同じ場所)
- 奥さんと子どもたちと笑って暮らしたい
- 動物を飼いたい
- 趣味にたくさん時間を使いたい
- いつでもFIREできるように資産ためたい
こうして並べてみると月並みだし、面白みがないですね。
ちょっと今の仕事が忙しすぎて疲れているのかもしれません(笑)
10年後どうなりたいか?についてはまた後日しっかり考えて書きたいと思います。
ちなみに本では将来像として5つのパターンが紹介されています。
- プロフェッショナル・・・コンサル、弁護士など専門性の高い存在
- スペシャリスト・・・CTO(最高技術責任者)など企業内のスタッフとして技術力を武器にする存在
- マネージャー・・・部長、課長などの組織を運営し、事業戦略を遂行する存在
- プランナー・・・事業の立ち上げ、企画立案などゼロから1を生み出す存在
- アンドレプレナー・・・起業家
- 自己分析の方法
いちおうこの中だと2のスペシャリストになりますかね。
IT技術者ではありますので。
「センターピン」を立て、ブレスに転職活動を行おう
自分のキャリアビジョンを想像していくと、
「転職活動を通して自分は何を目指しているのか」
「そのためにどんな会社に入って活躍したいのか」
といったことが自分のなかでクリアに整理されていきます。
(僕はまだ整理されてません)
それによって転職活動におけるブレない軸ができあがる。
どうしても譲れない優先順位の第1位の条件⇒これをセンターピンが立った状態、というそうです。
そういえば僕もさっき転職エージェントと話していたら、
「ここが一番譲れない、というポイントは何ですか?」と問われました。
即答はできませんでしたが、「やりがいを持って働けることと技術力がつくこと」と答えました。
2つになっちゃってますし、これらが一番大事かというとなんとも言えません。
かなり大事な部類ではあると思いますが。
・・・なかなか自分の気持ちというのもよくわからないものですね。
センターピンが立っていると転職成功率がアップする3つの理由
1.面接の評価が高くなる
志望動機が明確となり、主張に一貫性が感じられる。
確かに僕は今のままだと面接中に矛盾なことを言ってしまいそうです。
「技術力をつけたいの?給料アップしたいの?のんびり働きたいの?」
2.迷いが少なくなる
「何のために転職活動をしているのか?」が明確になっていると「疲れているけど結果を出すまでもう少し頑張ろう」と思えたり、逆境でも「いろいろな意見があるけど。自分はこう決めたんだから」と思えるようになる。
3.優先順位が決まる
すべての希望条件をみたす転職先はない。
その中で何を優先すべきか、最終的に何を最優先とするか?
決めておく必要がある。
センターピンが立っていれば、内定通知をくれた複数の会社から1つを選べときなどに最良の決断を下せる。
次回、自分の軸を決める・・・かも