アイスティー大好き_組み込みエンジニア

買ったものや読書のアウトプット、仕事のこと

Audibleで聴いた本の中でおすすめを紹介/アウトプット①

Audibleを使ってみて

Audibleを利用し始めてから3か月ほど経過しました。

Audibleは車での通勤時間に流し聞いて利用しています。

主にビジネス系のタイトルをよく聞いていますね。

AudibleはAmazonが提供しているサービスで、さまざまな本をプロのナレーターの人が音読しているサービスです。

月額1500円とちょっと高めなようですが、それによって毎日の通勤時間に読書ができると思えば安いもんです。

↓Audibleを使い始めた時の記事はこちら

keyhustle.hatenablog.com

 

ただ、Audibleの場合ふつうの読書と違って流し聴いているので、しっかり頭に入ってこない恐れがあります。

定期的にアウトプットしないと聴いた内容を忘れてしまいます。

 

今回はAudibleで聞いたタイトルの紹介を兼ねてアウトプットをしていきたいと思います。

★マークが多いほど、僕の主観で聴いてよかった本です。

 

 

人は話し方が9割

著者:永松茂久

★★★☆☆

 

 

どんな本か

Audibleを始めた当初におすすめとして表示されていた本。

「多くの人が聞いている」とあったので、もしかしたら画期的な内容なのかもしれないと思い、聞いてみました。

(あんまりハウツー本は好きではありませんが)

聴いた結果としては、「普通」でしたね。

だいたい聴く前に想像していた内容と一致していました。

・人の立場を考えて話す

・自分が話すよりも人の話を聞くほうが大切

・多少オーバーでもリアクションを大きくして話している人に気持ちよくなってもらう

などです。

どう感じたか

著者の方が、たこ焼き屋の店長から始まって今では人材育成のセミナー講師などをやっているという異色の経歴は目を引くものがありました。

また、ほかにも目を引いたのは、何か覚えたいものがあるとき(例えば外国語の単語など、プログラミングのデザインパターンの種類など、熱力学の法則など)に「PCやスマホの壁紙を覚えたいものに変える」という手法です。

受験生がトイレのドアに英単語を貼りだすのと同じ手法ですね。

著者がいうには「人は無意識かつ継続的にみているものは自然と頭に入る」とのこと。

とても簡単な発想ですがそれをスマホやPCでやろうというのは、今まで僕にはなかった発想です。

 

実際試してみた

僕はプログラミングのデザインパターンのイラストをスマホの壁紙にしてみました。

↓こういうやつ

デザインパターンのイラスト

結果・・・

あんまり覚えられなかったですね(笑)

スマホの壁紙画面なんてぜんぜんしっかり見ないから1か月、2か月経ってもちっとも頭に入らなかったです。

 

あと、仕事のPCの画面を熱力学の法則を羅列した画面にしてみました。

こちらは多少は頭に入った気がします。

スマホに比べて画面が大きいし、2面あるディスプレイ両方に映っているから目に入りやすかったのも効果的だったかもしれません。

 

この手法をやるならスマホよりもPCの画面がおすすめです。

 

オードリー・タン デジタルとAIの未来を語る

著者:オードリー・タン

★★★★☆

 

どんな本か

オードリー・タンのことをよく知らなかったのですが、この本を聴いてそのバックグラウンドや人となりを知ることができました。

オードリー・タンは台湾のデジタル省の長ですが、若干40歳くらいでこの職に就きました。

その前まではシリコンバレーで会社を起業したりなんかして精力的に活動していたみたいです。

またマジック・ザ・ギャザリングの世界大会でもトップ10にランクインしたことがあるらしい。

どう感じたか

コロナ化で世界が混乱する中、オードリー・タンとデジタル省の活躍もあって、台湾での被害は驚くほど少なかったとのことです。

また、日本への理解も深く、日本が立ち直るにはどうしたらいいかというのをポジティブに考えてくれていることが印象的でした。

タイトルから期待するほどデジタルやAIの未来は語っている感じはありませんでした。

新型コロナに対して、デジタル技術がどんなことができるか、実際台湾ではどんなことをしたか、ということが主でしたね。

オードリー・タン曰く、デジタルはそれ自体に価値があるものではなく、あくまで人を補助するためのツールなのだということです。

人が常にメインである。

新型コロナの対策をするにしても人々が対策のためにデジタル技術を使用することはあっても、デジタル技術それ自体が対策ではないという意見のようです。

心がけたいこと

「デジタル技術はあくまで人をサポートするもの」

デジタル省の長が言うと重みがある言葉に感じますね。

僕もIT技術を扱うはしくれとしては、心に刻んでおきたい言葉です。

技術者というのは傾向として技術自体にばかり注目してしまい、それを使う人々のことを忘れがちですからね。

仕事は楽しいかね?

著者:デイル・ドーデン

★★★★☆

 

どんな本か

仕事がつまらない主人公と、愉快な発明家の天才おじいさんが対話形式で話を繰り広げていく本です。

おじいさんがさまざまな成功者の、いかにして成功できたかという話を繰り広げていきます。

「成功するためにはどうしたらいいか」について二人は議論していきますが、

主人公の凝り固まったステレオタイプな考え方とは違い、おじいさんが話す内容は斬新で一見素直に受け入れがたいものです。

どう感じたか

しかしその内容には不思議な説得力があり、どうしても引き込まれてしまいます。

とても楽しく聞くことができた本です。

聴いていた時のぼくの心情が、この本の仕事がつまらない主人公と重なるところがあったからですかね。

「試すこと(それ自体に)失敗はない」

というおじいさんの言葉が僕は好きです。

この本には続編も2冊あります。

 

2030年に勝ち残る日本企業

山本康正

★★★★☆

 

どんな本か

世界の有名企業と、日本国内の企業を比較して、日本企業のダメなところ・良いところを浮き彫りにする構成となっていました。

そしてその中から、日本企業が今後生き残るにはどのような対応や施策を行えばよいかを説いています。

具体的な日本企業の取り組みや事例の紹介があり、興味深く読むことができます。

ただ単に危機感をあおるような未来予測ではなく、グローバルなトレンドに乗って事業を成長させるための方策を示しています。

今後の世界のトレンドとしては、有名なところですが

・自動運転

人工知能

ウェアラブル

・代替肉

といったことが挙げられており、それらに携わっている世界的な企業の取り組みが紹介されています。

どう感じたか

非常に明快に世界の将来を予想されているので、聞き入ってしまいます。

世界の企業が課題に対してどのように取り組んでいるか、関心させられる事例が山ほど出てきます。

やはり何よりも大切なのは「データ」とのことです。

Amazonもアップルもグーグルも、ウォルマートもどこでもデータを重要視するのです。

それに比べて日本の企業は・・・

と、どうしても悲観的に考えてしまいます。

筆者も特に最先端技術に関しては日本企業が太刀打ちするのは難しいと考えているようです。

僕も日本企業でプログラミングの仕事をしていますが(最近はJTC:Japan Technology Companyというんですかね)で働いていますが、

開発プロセスがまったく理にかなっていないし、データもまったく重視していないマーケティングをしていて先が思いやられます・・・。

池上彰の世界の見方 ロシア~新帝国主義への野望~

池上彰

★★★★★

 

どんな本か

おなじみ池上彰さんが、ロシアという国についていろいろ教えてくれる本です。

エリート高校の高校生との対話という形式なのですが、高校生たちの知識や洞察の豊かさにとにかくびびります。

「大統領と首相はどう違う?」とか、「専制主義と社会主義の違いは?」などの質問に、僕は全然答えられませんが高校生たちはわりといい線いく答えを出すんです。

エリートってすごい・・・!

どう感じたか

ロシアとウクライナの戦争がタイムリーだったので聴いてみました。

聴いてみると、ロシアがどんなバックグラウンドの国なのか、プーチンはどんなパーソナリティなのか、など把握することができ、今の戦争がどのようにして勃発しているのかなんとなくわかることができます。

ロシアの地政学的な状況や歴史が、今につながっているんだなと実感します。

第二次世界大戦や冷戦などは、遠い昔のおとぎ話のように感じてしまいますが、しっかり現代にも影響を及ぼしているんだなと感じました。

 

心がけたいこと

ふだんビジネス書や技術書、自己啓発系の本ばかり読んだり聴いたりしていますが、こういう社会の知識を教えてくれる本は久しぶりでした。

とても新鮮な気持ちで聴くことができました。

一般教養の部類かと思いますが、技術者としても社会のしくみや地政学的なことを把握しておくことはいずれ役に立つだろうなと思います。

あんまり普段テレビのニュースはみませんが、世界の動向を知っておくことは、ビジネスでも株式投資でもきっと大事だろうと思います。