僕は機械メーカーで組み込みソフトウェアエンジニアをやっており、今は新製品開発プロジェクトに所属して毎日ゴリゴリと開発をしています。
プロジェクトは主にメカ、電気、組込ソフトの3部門の人間で構成されていて、僕は組み込み部門の設計リーダーをしています。部下が4人いる状況です。
非常に忙しい部門なのですが(だからこそ)、業務の管理方法として”カンバン”を取り入れることに決めました。
目次
なぜカンバンを取り入れたいか
他部門からの依頼がめちゃくちゃ多い
とにかく他部門からの依頼がとても多いです。
それも納期が「今日中」などがポンポン来る感じですね。
依頼を受ける部門は、メカや電気部門も含めて5部門ほどあります。
そのそれぞれからの依頼(業務支援)をやりつつ、本来の開発業務も進めるという感じですね。
どう考えても組み込みエンジニア僕含めて5人では少ないのですが・・・そこはもうどうにもなりません。
他のプロジェクトも似たり寄ったりな状況なので(笑)
Redmineで管理しているが・・・
いまのところRedmineというプロジェクト管理ツールを使用しています。
Redmineでは担当者とか納期とかを決めてチケットを発行して、状況に応じてチケットのステータス(未着手、進行中など)を変えたり、進捗率を入れておくことができます。
各作業者の作業状況を把握するのにはなかなか便利です。
しかしこれがいまいちうまく運用できていません。
一番の問題はやはり、割り込み業務がとても多いというところです。
Redmineでせっかくスケジュールを決めておいても、割り込み業務がどんどん入ってくるので、たいていの場合そのスケジュールどおりには進みません。
そうなるとRedmineのチケットの納期を変更したりする必要が出てくるのですが、それがだんだんめんどうくさくなって嫌になってしまいます。
割り込み業務が発生するたびにRedmineのチケットを見直さないといけないのは、時間的にも精神的にもつらいです(笑)
そこでカンバン!
そこで「カンバンを使うのがいいんじゃないか?」と思いました。
いままでカンバンを使ったことはほとんどないのですが・・・。
視覚的にわかりやすい
カンバンは視覚的に今やっていることがとてもわかりやすいはずです。
(ワークフローが物理的に目に見えているから)
割り込み業務が発生しても柔軟に対応できる
割り込み業務が発生しても付箋を一枚貼り付ければそれでタスクが管理下に置かれたことがわかります。
たぶんうちの部署の場合、割り込みが非常に多いので、本来の業務用のワークフローとは別で、割り込み専用のカンバンカテゴリを用意しておいたほうがいいでしょうね。
まあ詳しいことはもう少しカンバンについてもう少し考えてから決めたいと思います。
各作業者が今何をやっているのか把握しやすい
Redmineはチケットのステータスが「作業中」となっているかどうかで作業者が何をやっているか判断できますが、割り込み業務が多いと何度も中断したりするのでけっきょく「彼は今何をやってるんだっけ?」というのがよくわからなくなります。
(たぶんほかの作業者たちも同じ気持ちだと思います。)
その都度確認するのも時間の無駄というものです。
その点、毎朝みんなでカンバンを確認するという方法に変えれば一目でその日のそれぞれの業務がわかるようになります!
他部門に対して見える化したい!
実はカンバンを使って見える化したい理由はほかにもあります。
それは・・・「他部門に対して見える化したい」ということです。
以前から僕が愚痴のようにこのブログに書いていますが、他部門から組み込みエンジニアへの敬意と理解がぜんぜんないのです!
なぜそうなのかというと、一口に言えば
「他部門からすると組み込みの仕事は何をやっているのかわからない」
からだと思います。
基本的に組み込みエンジニアはパソコンの前に座っていることが多いので、よそからすると視覚的に何をしているのかわかりづらいです。
(僕自身、他のプロジェクトの組み込みエンジニアが何をしているのか全然知らないですし)
まあ人間の心情として、何をやっているのかよくわからない人たちとはそんなに関わりたくないし、敬意も払わないですよね・・・(泣)
その結果、概して組み込み部門の社内での評価は低いです。
何をしているのかわからないんだから現状ではしょうがないのかもしれません。
当たり前に機械が動いているときは誰も組込のことを意識したりしません。
何か原因不明のエラーが発生したときは真っ先に「組み込みのバグか!?」と疑われます。
いつも理不尽だなあと感じています。
・・・おっと話がだんだんそれてきてしまった(笑)
とにかく、他部門に組み込みの仕事を少しでも理解してもらいたいというのも、カンバンを使いたい一つの大きな目的です。
なので使用するカンバンボードはPCのツールではなく、実際のモノとしてのカンバンです。
どうやってカンバンを取り入れていくか
プロジェクトリーダーと組み込み部門の部長に伝える
まずは上司たちに伝える必要がありますが、二人とも僕のやることにはわりと信頼をしてくれる人たちなのでたぶん大丈夫だと思います。
「割り込み業務が多いからカンバンという方式で、各作業者の業務を見える化していきたい。ホワイトボードください!」
と言います。たぶんこれで大丈夫です。
僕の部下たちに伝える
実際にカンバンを使うのは、僕と僕の部下たちですからね。
ここは使う意義をしっかりと伝える必要があります。
幸いにもみんな言うことをよく聞いてくれる人たちなのでそれほど心配はしていません。
- 割り込み業務が多いのをうまく管理するため
- 他部門にも仕事の見える化をしたいため
この2つの利点をしっかり伝えれば、みんなでカンバンを運用できると思います。
カンバンの運用は独りよがりでやってもまるで意味はないと思うので、みんなで楽しく使っていきたいです。
ワークフローへの落とし込み
これから考えていきたいと思います。
カンバンを業務に適用させるときは、それぞれの現場にあったワークフローにする必要がありそうですからね。
うちの特徴としては、
- 割り込み業務が多い
- 一人の作業者が分析~実装~テストまでをこなすことが多い
ということですかね。
また別途まとめてブログで書きたいと思います。